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映画観た! 長崎 閃光の影で


 気になっていた映画、長崎 閃光の影でを観ました。ストーリーはサイトから引用すると…


1945年、長崎。看護学生の田中スミ、大野アツ子、岩永ミサヲの3人は、空襲による休校を機に帰郷し、家族や友人との平穏な時間を過ごしていた。しかし、8月9日午前11時2分、長崎市上空で原子爆弾がさく裂し、その日常は一瞬にして崩れ去る。街は廃墟と化し、彼女たちは未熟ながらも看護学生として負傷者の救護に奔走する。救える命よりも多くの命を葬らなければならないという非情な現実の中で、彼女たちは命の尊さ、そして生きる意味を問い続ける――


 という内容ですね。


長崎 閃光の影で - 予告編 -
画像出典:YouTube動画 長崎 閃光の影で – 予告編 –


 地元の長崎県をはじめ九州では長崎の原爆も大々的に取り上げられているのかもしれませんが、私の住んでいる関西などで考えると広島の原爆に比べると長崎の原爆は取り上げられるのがやや弱いような印象を受けてしまいます。死者の数などの被害の大きさや原爆ドームという象徴的な建物、先に投下されたことなど要因はあるのかもしれませんが。長崎の原爆を取り上げた映画というのは良いのかもしれません。誤解のないように書いておきますが原爆がいいというわけではないですよ。
 
 そしてこの映画は軍人さんや帰還した兵隊さんの苦労を描くのではなく看護学生の視点から描かれているので、よく映像化される戦争映画とは少し違った趣 ( おもむき ) で戦争の悲惨さ、原爆の悲惨さが伝わってきます。
 
 当時は原爆…放射能に対する理解がまだ深くなかったでしょうし、戦争中、終戦直後ということもあって医薬品をはじめあらゆるものが不足していたでしょうし、戦争が終わってからも原爆の被害で亡くなる人も多かったのですね。
 
 ネタバレになりますが、原爆で家族を黒焦げにされて殺された少女の「絶対に許せん!」という言葉も純粋な気持ちでしょうし、「許さないといけない…」という少女もまた葛藤の中の純粋な気持ちなのでしょう。あと、ちょっとだけ朝鮮人に対しての差別を映しているようですが、実際はこの程度ではなくもっと酷いものもあったでしょうし、朝鮮人だけではなく日本人同士でも残酷なものもあったのかもしれません。
 
 戦争というのは起こしてしまうと止めるのが難しく末期になれば壮絶なものになります。そして一番被害を受けるのは市民です。いまインターネットや報道番組を見ると核戦争が起きかねない情勢を垣間見てしまいますが、この映画を観て、80年前に何が起きたか、そしてその悲劇を繰り返すことのないように努めるのが多くの犠牲者を出した先の第二次世界大戦と呼ばれる戦争での犠牲者への弔いだと思います。
 
 ちょっと映画の話と逸れてしまいましたが、私は痛いシーンが苦手なので負傷した人が手当を受けているシーンなどでは少し目を背けて「痛てて…」と感じてしまったりと、なかなか観るのが酷な映画ではありましたが、鑑賞できて良かったと思える作品です。
 

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