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白票では意思表示にならないと思います

白票では意思表示にならないと思います

 今日、SNSを見ていると大阪府知事選について、白票で意思表示というような内容のポストを見かけ、私は電車を待っている間の暇な時間だったので、つい「白票では意思表示にならないと思います。…」と、ちょっと説教じみたコメントを二人に送ってしまいましたが、なんだか白票を呼びかけているようですね。



 上に貼った画像、インターネット用なのか、こういうポスターが存在しているのかわかりません。でも、こういう画像などを通して白票を呼びかけているようです。左は出所もわかりませんが、右は連合大阪と書いてあります。フェイク画像だったら大変申し訳ないのですが、この画像が本当に連合大阪が作ったもので白票を呼びかけているのだとしたら、連合といえば日本で最大の労働組合でしたっけ? 違ったらこれもまた申し訳ないのですが、それでも大きな労働組合なので、そこが無効票は大々的に呼びかけたらダメでしょう。


違和感を感じない危機感

 今回白票で意思表示ということに同意して拡散している発信を多数見てしまいました。でも、はっきり言います。白票は意思表示ではなく意思放棄です
 私もそこまで勉強熱心ではないので、世界の選挙がどうなっているのかまではわかりません。でも日本の選挙では有効票のみが意思表示としてカウントされます。計算を楽にするために大雑把な数字で例えさせていただきますが、仮に10万票の投票があってそのうちの9万票が大量の白票を含めた無効票だったとしても、残りの1万票の有効票で当選者は決まってしまいます。無効票が9割もあれば、さすがに話題を集めるでしょうし、その日の夜、もしくは翌朝、まぁ朝だけではなく選挙は通常日曜日のい投票日になるので翌日の月曜日のニュースでは9割が無効票!と話題が続くかもしれません。でも、それだけです。仮に9万9千票が無効票で有効票が1%しかなかったとしても、選挙は結果がすべて。当選してしまえば知事に権限が与えられてしまいます。左のポスターで住民投票にお墨付きを与えなかったことになります。と書かれていますが、はっきり言ってそんなの嘘です! この方が本心からそう思っているのならば認識が甘すぎます!
 無効票がいくらあろうと当選してしまえば知事にはきちんと権限が与えられます。知事が大阪都構想を打ち出し議会で承認を得られれば白票の数に関係なく住民投票が強行できます。そして大阪は維新の会に牛耳られているといってもいいほど維新天国なので、まず大阪都構想を打ち出し住民投票の話が出れば、間違いなく実施されるでしょう。
 
 そもそも白票が多いことを重く受け止めて立ち止まってくれる政党ならば、二度も否決された大阪都構想のために強引な解散なんてしないはずです。



過去に学ぼう

もはや記憶の彼方に消し飛んでいる人も多いかもしれませんが、2014年にいわゆる大阪市長出直し選挙が行われました。この選挙、府とのW選挙こそ行われませんでしたが、大阪都構想の実現が危ぶまれたので解散して民意を問うとかいうもっともらしい理由をつけての解散、選挙となりましたが、この時も大儀がないということで他の政党は候補を擁立せず、今回のように正直『誰?』っていう人が橋下さんと争う形になりましたが、結果は当然のように橋下さんの圧勝でした。ただし、ネットで見つけたデータによると、

  • 結果: 無効票が**67,506票(13.53%)に達し、そのうち白票は45,098票(9.04%)**と過去最多を記録しました。

  • その後の政治: メディアは「民意が離れた」「厳しい結果」と一斉に報じましたが、法律上は橋下氏が有効票の圧倒的多数を得て当選。 その後、当初の目的であった**「大阪都構想の住民投票」は計画通り実施されました。**

つまり、**「白票が歴史的記録を作っても、勝者の法的権限や政策遂行を止めることはできなかった」**のが現実です。


ということです。
 
 そうです。白票が多くて話題になったところで、知事の権限が低下するわけでもなく、暴走を止める抑止力になることもありません。
 
 あれから12年、歴史は繰り返されようとしています。
 
 もう、ここまで書いたらみなさんもわかると思いますが、私は大阪都構想に反対派というか、維新の会に反対している人です。理由はいろいろありますが、一番大きな理由は自民党の高市政権に反対していることを書いた記事 ( 記事はこちらです ) にも書いたことと同じ理由ですが、維新の会も日本国憲法を変えたがっている政党だからです。



悩ましいけれど、思い切った決断を!

 今回大阪府知事選に立候補したのは現職の吉村さんと他に2人で、2014年の時のように他の政党は大儀なき解散として候補を擁立しませんでした。そのために私のように吉村さんには投票したくないけれど。他の候補で大丈夫なのか? ここまで書いてこんなこと書くのもなんと言い訳していいのかわかりませんが、はっきり言って今回の選挙は吉村さんが圧勝すると思っています。それでも私は2人のうちの1人に投票しました。そう、もぅ期日前投票を済ませました。
先ほどの例と同じく計算しやすくするために投票数が10万だとします。9割無効票というのは現実的にはちょっとあり得ませんが、先ほどの2014年の例だと白票だけで 9.04%と 1割に迫る勢いでした。そしてそのときの投票率が 23.59%ということです。12年前なので、あの頃投票権が無かった人、また亡くなられたなどで投票権が無くなった人など人口の増減はあるにしろ、あのとき投票に行かなくて今回白票を投じようと思っている方、あのときも白票を投じて今回も白票を投じようと思っている方、もしも吉村知事に当選してほしくないと思うのなら白票ではなく、立候補者に対してすごく失礼な発言になってしまいますが、不本意かもしれませんし、もし府知事に当選しても不安という気持ちもあるかもしれませんが、白紙で投票ではなく、吉村さん以外のどちらかの名前を書いて投票してほしいです。
 
 仮にですが、10万票のうち、白票が5万、無効票1千で、吉村さんが4万8千票で当選したとしましょう。この時吉村さん以外の2人は合わせても1千票で吉村さんの圧勝です。白票を合わせた無効票の5万1千票は話題にはなるでしょう。ニュースでも取り上げてもらえるでしょう。でも、それだけです。吉村さんが圧勝という事実が残り、政策を躊躇なく進めるでしょう。でも、この時の白票の5万票が、白票ではなく、他の2人の候補者の名前が半々ずつ書かれていたとしたら、4万8千票で吉村さんは当選ですが、5万1千票は吉村さん以外に投票したということで、有権者 ( の中で投票した人 ) の過半数が反対したとも受け取れます。これこそが意思表示でしょう。



どういう思いで呼びかけたのかはわかりませんが

 白票で抗議の意思を!というのを、どういう立場の人が掲げたのかわかりません。選挙に投票しないのはよくないという熱い思いで名前を書きたい候補者がいないなら白紙で意思表示をしようと心底思ってのことかもしれませんし、無効票を書かせるように誘導して現役の知事の再選を確実にするだけではなく投票差を見せつけて圧勝させようと思っている者の策略なのかもしれません。  でも、白票を入れるぐらいなら集計する選挙管理委員会の方の負担を減らす意味では投票しなくてもいいのでは? とさえ思ってしまいます。  

 投票で自分の意思表示をしたい!と本気で思うなら、苦しい判断かもしれませんが、白票ではなく無効票にもしないように、きちんと候補者の名前を書くべきです。



あとがき

 書き始めるといろんな思いが出てきて、ずいぶん長文になってしまいました。
いままでは、政治のこと、とくに与党、自民党と少し前までは公明党、そして大阪では維新の会に反対することを書くと叩かれる傾向が強く、怖さもあって避けてきました。
 しかし、いまは大国のロシア、中国、そしてアメリカ合衆国と、もはや国連が機能しなくなるほどの傍若無人ぶりを見せ、本当に戦争がいつ起こってもおかしくない緊迫の状況です。そんななかで大国以外の国はこれらの国の行動を抑えてほしいのに、日本は寧ろそれらの恐怖の行動に自ら足を踏み入れようとしています。
 とくに自民党と維新の会が一緒になれば改憲の議論が加速することが容易に想像できます。
 だから、今回の衆議院選と大阪府の知事選は黙っていられませんでした。
 
 高市さんが解散する前に総理にふさわしいかどうかという発言で政策も言わずに投票しろというのは白紙委任状を渡せと言っていると話題になりましたが、白票や無効票、選挙の投票に行けるのに行って投票しない人は、まさに「自分では選べないので民意にお任せします」と白紙委任状を渡すようなものです。
 
 自分の理想に近い政策をしてくれそうな候補者がいれば迷いませんが、そういう人がいない場合は、この人には当選してほしくないという人がいれば、その候補者以外の中から一番マシと思える人を選択するのもひとつの考えです。どうしても選べなければ、白紙委任状を渡して民意に従うのも仕方がないのかもしれませんが。

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