一票の格差とは?中学生でもわかる選挙のしくみ解説
一票の格差とは?中学生でもわかる選挙のしくみ解説
選挙のニュースで「一票の格差が問題になっている」と聞いたことはありませんか? この「一票の格差」とは、かんたんに言うと人が住む地域によって、一人の一票の重さが違ってしまうことをいいます。
■ 一票の格差ってどういうこと?
たとえば、ある県では10万人で1人の議員を選ぶのに、別の県では20万人で1人の議員しか選べないとします。 すると、10万人の県では「1票の重さが2倍」になりますよね。 これが一票の格差です。
同じ日本に住んでいても、住む場所によって1票の価値がちがう。 それって、ちょっと不公平に感じませんか?
■ なぜ格差が生まれるの?
原因は人口のちがいです。 都会の地域は人口が多く、田舎の地域は少ないため、1つの選挙区ごとに「有権者の数(投票できる人の数)」が大きく違ってしまうのです。 つまり、都会ではたくさんの人が1人の議員を選び、田舎では少ない人数で同じ1人の議員を選ぶことになります。
■ 一票の格差の何が問題なの?
一票の格差が大きいと、「平等な選挙」ではなくなってしまうという問題があります。 憲法では「すべての国民は平等」とされていますから、投票の重さが違うのはおかしい、というわけです。
そのため、実際に「この格差は違憲(けんぽうに反する)だ」として裁判が起こされることもあります。 裁判所はたびたび「できるだけ格差を小さくするように」と国会に求めています。
■ どうすれば平等になるの?
政府や国会では、選挙区の区わけを見直したり、議員の人数を調整したりして、 一票の格差ができるだけ小さくなるようにしています。 でも、人口の変化は日々進んでいるので、完全にゼロにするのはむずかしいのが現実です。
■ まとめ:みんなの「一票」を大切に
一票の格差の問題は、「一人ひとりの意見を平等に反映させるためにどうすればいいか」という、とても大切なテーマです。 まだ選挙権がない人も、将来のために少しずつ関心を持っておくといいですね。 あなたの「一票」が、社会を変える力になる日がきっと来ます。


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