映画観た! 君の顔では泣けない
公開間もないのでネタバレを極力避けて書かないといけないのですが、どうしてもストーリーに触れるということはある程度のネタバレを含むことになりますので、そこはご了承ください。
原作を読んでいないので、もしかしたら原作ではもっと詳しくその後も書かれているのかもしれませんが、映画を見終えた感想としてまず感じたのが、もう少しこの後の展開を描いてくれよ!! というところですね。こういうことを書くこと自体がネタバレになってしまうのかもしれませんが。別にモヤモヤとまでは言いませんが、なんだか若干腑に落ちない感想で、そのせいでいい映画と思えない残念な映画に個人的になってしまいました。
この映画は男女の人格っていうのかな? 意識っていうのかな? 中身という表現が適切かどうなのか、男女のお互いの体が入れ替わるというもので、私の知っている過去の作品でいうと、もううろ覚えなのですが映画の転校生やチラッとしか見たことがないけど、受信料とかいう名目で金を巻き上げる某放送局で放送されたドラマで一部で大きな話題になっていたどっちがどっち、かなり人気となったアニメ映画の君の名はでもあって、ありがちとまでは言いませんが、取り上げられやすい題材なのかもしれませんね。
この映画は坂平陸と水村まなみが30歳から始まります。これが現在ってことですね。そして15歳の頃から過去のできごとを織り交ぜながら進行していきます。先にあげた映画などではもっと短い期間で元に戻ったりしていたので15年もずっと入れ替わっているとは、よく生活できていたなぁと感心しつつ、入れ替わってからいろいろあって、けっこうがんばって生きてきていたけれど葛藤は凄かったんだな…と。
先にあげた映画の転校生などと少し違った展開ですよね。人生の半分を入れ替わった姿で生きてきた二人。元に戻るかどうかでも葛藤するという。そして二人が選ぶ選択は…って、そこはさすがに書けないのですが、最初に書いたように、もう少し先まで描いてほしかったというのが私の感想ですが、でも、いまはインターネット、SNSなどで自分の気持ちなどを簡単に発信できる時代なので、あえて『これが製作者の思う結末です』みたいな感じで最後まで伝えるよりも、ここから先の展開、あるいはここまでの話をハッピーエンドと素直に喜ぶも、案外アンハッピーエンドなのではと思うのも観る方に委ねる…というスタイルの方が受けるのかもしれませんね。
あと、これはネタバレになりますが、二人が毎年会うと決めている喫茶店、そこのマスターなのか店員さんが二人の話を黙って聞いている様子で、もしかしたらこの人は二人の秘密を知っていて、後半に重要な関わりを持つのかなと思っていたのですが、結局はただの喫茶店の店員かい!! というところが。私も見る目がないですね。
あと、映画に直接関係はありませんがエンドロールの協賛か協力かで『OSEWAYA 🐘』を見た時は、思わず心の中で「俺たちのOSEYAYA🐘」とつぶやいてしまった。



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