阪急京都本線の淡路駅・摂津市駅 高架化工事の経緯と最新状況
阪急京都本線は大阪(梅田)~京都(河原町)を結ぶ主要な鉄道路線ですが、沿線では長年にわたって高架化・立体交差化工事が進められています。本記事では、淡路駅周辺の大規模な連続立体交差事業と、摂津市駅付近の高架化工事について、経緯・現状・完成予定を整理して解説します。
淡路駅周辺 高架化(連続立体交差)事業とは?
淡路駅周辺の高架化は、阪急京都線と千里線の平面交差や多数の踏切による交通渋滞・踏切待ちを解消する目的で始まった大規模プロジェクトです。約7.1kmにわたる区間で17箇所の踏切を除去し、複数駅の高架化を行う連続立体交差事業として進められています。調査・計画は1980年代からスタートし、1994年に都市計画決定、1997年に都市計画事業認可を経て、2008年に実際の工事が着手されました。
淡路駅は京都線と千里線が平面で合流・分岐する構造で、ダイヤ上のネックとなっていました。高架化によりこの平面交差の解消を図り、列車の遅延軽減や踏切による交通阻害の解消が期待されています。
工事の進捗と遅れの推移
当初、淡路駅を含む高架化計画は2013年前後の完成見込みでしたが、用地取得・施工計画・周辺調整の難航などにより、事業は大幅に遅れています。2008年着工後、2015年に完成予定の達成が困難と判断され、2024年度末の高架切替予定高架切替は2028年度末、最終的な完成は2031年頃
この遅れの背景には、COVID-19の影響や用地買収・施工計画の調整などがあり、工事進捗は着実ながらも時間を要しているというのが現状です。
工事の目的と効果
この高架化事業の目的は単に線路を持ち上げることではなく、以下のような効果を見込んでいます:
- 踏切による交通渋滞の解消
- 列車ダイヤの改善・平面交差解消による運行効率向上
- 沿線地域の市街地一体化・活性化
- 安全性の向上(踏切事故削減)
これらは地域住民や利用者にとって大きな利点となるため、完成が期待されています。
摂津市駅付近の高架化工事
一方、摂津市駅付近でも、阪急京都線の連続立体交差事業が進められています。摂津市駅は2010年に開業した比較的新しい駅ですが、その周辺の踏切は交通渋滞や安全上の問題が指摘されていました。これを解消するため、2017年に都市計画事業認可を受け、2023年度から本格的な工事に着手しました。
計画では、阪急京都線を高架化することにより
淡路駅と摂津市駅の高架化比較
淡路駅と摂津市駅の高架化は同じ阪急京都本線で進むプロジェクトですが、目的やスケールはやや異なります:
- 淡路駅:京都・千里線の平面交差解消と17箇所の踏切撤去を目的とした大規模連続立体交差事業。完成予定は2031年頃。
- 摂津市駅:踏切撤去と交通渋滞解消を目的とした高架化。完了予定は2033年度。
まとめ・今後の見通し
阪急京都本線の高架化工事は、地域の交通改善や安全性向上のための重要なプロジェクトです。しかし、2000年代後半から始まったこれらの事業は、用地取得・設計・施工計画の難航や社会情勢の変化により、当初の完成予定から大幅に遅れて進んでいます。
淡路駅周辺では2031年頃、摂津市駅付近では2033年度の完成が見込まれており、いずれも今後数年かけて進捗していく計画です。沿線に住む人々や鉄道利用者にとって、これらの高架化が完了することで踏切渋滞改善や安全性の向上が期待されています。

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